早乙女太一さんの踊り衣装制作
天才女形-早乙女太一さんの踊り衣装を3枚制作。2009年のNHK紅白歌合戦での応援演舞や金沢での公演等で着用頂きました。
当初は、金沢での公演衣装としての依頼でしたが、同年末のNHK紅白歌合戦にて、伍代夏子さんのバックでの舞の衣装にも採用頂き、その制作状況や公演の様子などが、北國新聞でも紹介されました。
制作は、プロダクションの方と詳細な打ち合わせをしながら行いましたので、ご意向が分かり、制作の方針方向性がはっきりして、納得のいく作品を作ることができました。
また、加賀友禅の多くの職工程における手作業からなる気品と舞台衣装の迫力との整合性に不安がありましたが、早乙女太一さんの舞台の真摯さを拝見した時に、その不安も解消。いずれの世界でも奥行きの深さ、職人技の大切さは同じであることを納得して、制作に取り組めました。
さらに、最初に依頼を受けた色留袖の下絵をお見せしたところ、加賀友禅の気品ある優美さを気に入って頂き、年明けの東京公演用の黒留袖や訪問着の制作も対応。
加賀友禅の気品が、迫力ある舞台の中で見事に活かされることを嬉しく思います。